NICT Beyond5G研究開発推進ユニット

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ペーパー

Sakuraとまなぶ!

NICTの研究編

vol.2 いつでもつながるネットワーク(レジリエントICT)

Sakuraお姉ちゃん、ちょっと教えて!台風や地震が起きると通信できなくなることがあるって聞いたんだけどBeyond 5Gでは大丈夫なのかな??

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良いところに気がついたね!災害が起きると通信に必要な設備が壊れたり、インターネットや電話がつながりにくくなったり、電気が使えなくなったりすることがあるんだ。 Beyond5Gではそんな状況でもいつでもどこでも安心・安全に通信ができるように、NICTがレジリエントICTの研究をしているんだよ。

レジリエントICTって、ホワイトペーパーにも書いてある言葉だね。どういう意味なのか教えて!

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もちろん!レジリエントは「回復力がある」、「柔軟性がある」という意味で、 特にレジリエントICTは、自然災害のような災害や障害が発生しても使い続けられる、使えなくなってもすぐに回復できる情報通信技術っていう意味なんだ!

日本は地震も多いし、大切な技術な気がするな。でもどんな技術なのかあんまり想像できないや。

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ちょうどNICTの展示会で話を聞いてきたところだから、まなぶくんにも紹介するね! まず私が聞いたのは、災害が起こっても通信が止まらないようにするためのシステムだよ。 通信サービスの提供場所を、有線/無線や衛星通信など複数の通信手段で網(メッシュ)のようにつないでおいて、どこかが切れても自動的に素早く切り替える技術「NerveNet(ナーブネット) 」がすでに複数の自治体に導入されているよ。 この技術はBeyond5Gでも使えるそうよ。この技術が導入されていない地域で通信が止まってしまっても、通信に必要な装置を載せたリュック型の装置 を自衛隊や警察、消防のような人たちが背負って行って、衛星やHAPSなどのあらゆる公衆網に接続して情報を共有する技術があるんだ。装置同士でバケツリレー型に通信するから、公衆網に接続できなくなった地域でも通信することができるようになるんだよ。

NerveNet(ナーブネット)

そんなすごい装置を背負って持ち運べるなんて便利だね!

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次に聞いてきたのは、自然災害を検知したり、地域を見守るための映像IoTシステムに関する研究だよ。

映像IoTってなんだろう?

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簡単に言うと、カメラをインターネットに接続して、高品質な映像をLTE回線でも高速に伝送する技術だよ!その映像を機械学習して今何が置きているか自動的に判断できるんだよ。

なるほど、なんとなくわかったよ。

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このシステムでは、山の上のような高いところには回転するカメラを置いて、河川氾濫や火山噴火の監視などをしたりするんだ。 街中にはあらゆるところに固定カメラを置いて地域を隈なく撮影して、緊急時などには人間や車が通信装置を持って移動カメラが映像を撮りに行くこともできるんだ。 それぞれがリアルタイムで映像を伝送して自動解析するから、街が危険な状況かどうかを常に見守ることができるんだよ。

地域を見守る映像IoTシステム

たくさんカメラがあって安心感があるね。でも、山の上って電気はつながってるの?

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実はそこも災害時に大事なポイントなんだ!実際に電気がつながらないところでもこのカメラを設置できるように、NICTではソーラーパネルと燃料電池を併用した自立電源システムの構築と低電力化の研究をしてるんだよ。

電気がつながってなくても使えるなんてすごい!レジリエントICTはいろんな技術があるんだね。教えてくれてありがとう、Sakuraお姉ちゃん!

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NICTでは他にもいろんな研究がされているから、また一緒に勉強していこうね!

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