NICT Beyond5G研究開発推進ユニット

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Sakuraとまなぶ!

要素技術解説編

vol.4 テラヘルツ通信

ねぇ、Sakuraお姉ちゃん、Beyond 5Gでは5Gよりも超高速・大容量になるって聞いたんだけど、どんな技術が使われるようになるのかな?

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そうだな~色んな技術が必要だけど、期待されている技術の一つに“テラヘルツ通信”があるよ。

なんだか聞いたことあるな...どんな技術なの??

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テラヘルツ通信”は、これまで使われてこなかった“テラヘルツ帯”(電波と光の中間の周波数帯:100GHzから10THz)の電磁波を使いこなせるようにする技術のことだよ。テラヘルツ通信を使うと、従来の10倍以上の高速大容量の無線通信が可能になると言われているよ。

通信容量増加の概念図

ちょっと待って、Sakuraお姉ちゃん。そもそも“周波数”や“Hz”って何かな??

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あ、先にそれを説明しなきゃね。“周波数”は1秒間に繰り返す波の数 のことで、“Hz(ヘルツ)”はその単位だよ。例えばラジオのFM放送って知ってる?あれは76MHz~90MHzの周波数が使われているよ。そして周波数ごとに用途や特性が違うの。

周波数の利用用途

あ、そうなんだ!ってことはテラヘルツ通信ってすごく高い周波数が使われているんだね。

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そういうこと!高い周波数を使うことで短い時間にたくさんの情報がのせられるようになるの!

でも、それならなんでこのテラヘルツ通信は今まであんまり使われていなかったのかな...?

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それはね、テラヘルツ波の特性に関係があるんだ。この高い周波数は光のように真っ直ぐ進む性質があるの。それに空気中の水分や障害物の影響を受けやすくて、電波を遠くまで伝搬するのが難しいんだ。

そっか~でもこれからその特性を上手くコントロールできようになると色んなところに活用できそうだね!

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そうだね! 4Kよりも高精細な8Kも圧縮せずにそのまま送れるようになるから、VRゴーグルで臨場感のあるリアルタイムなスポーツ観戦なんてこともできるかもね。

テラヘルツ通信の利用例

えええ、僕の好きな選手も間近で応援できるようになるといいな!

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ワクワクするよね。また一緒にいろんな技術を学んでいこうね。

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