NICT Beyond5G研究開発推進ユニット

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Sakuraとまなぶ!

要素技術解説編

vol.7 大容量光ファイバ

Sakuraお姉ちゃん、昨日の理科の授業で、光ファイバが通信に使われてるって聞いたんだけど、Beyond 5Gでも使われるって本当??

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そうだね、有線でも今よりも大容量な通信ができるように光ファイバの研究がたくさんされているんだ。その中の一つに、“マルチコアファイバ”があるよ。

マルチコアファイバ”って何?

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まずマルチコアファイバの説明をする前に、光ファイバの仕組みを説明するね。光ファイバは、2種類の層でできているんだ。外側の層をクラッド、内側の層をコアと呼ぶよ。コアは光を伝送する役割を持っているんだ。このコアをたくさん使って大容量通信をするのがマルチコアファイバだよ。

シングルコアファイバとマルチコアファイバ

なるほど!じゃあコアが100あれば 100倍の容量で通信ができるのかな?

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その通り!と言いたいところなんだけど…コアが多すぎると他のコアで伝送している光が入ってきてしまったり、光ファイバが太くなって製造コストがかかったりしてしまうから、まだ100コアの光ファイバは出来ていないんだ。そこで一本のコアで複数のデータ通信が同時にできるマルチモード伝送技術も研究されているよ。

マルチモード?モードってなに?

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例えば2伝搬モードで通信すると、1つのコアでコア2つ分の通信ができるんだ。この技術はさっき説明したマルチコアファイバと組み合わせることができるんだ。NICTでは38コア3伝搬モードで世界最大容量の通信に成功※しているよ。

大容量マルチコアファイバ伝送実験の変遷

※[出典] NICT公式HP プレスリリース 2023年10月5日

世界最大!?すごい!

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ただ、長い距離での通信はまだできないから改善していかないといけないんだ。

そうなんだね。早く大容量光ファイバでゲームしてみたいな。

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ゲームもほどほどにね!ところで、ここまでBeyond 5G実現のための技術について学んできたけど、どうだった?

僕が思っていたより、たくさんの技術が研究されていてびっくりしたよ。他の技術についても知りたくなってきたんだけど、僕一人だとやっぱりまだ難しいなあ。

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まなぶくんは勉強熱心だね。また気になることがあったらいつでも聞いてね!

表彰状

 

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Sakuraとまなぶ!第一弾はこれで終了です。第二弾もお楽しみに!

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