NICT Beyond5G研究開発推進ユニット

docB5G
ホワイト
ペーパー



Report

MWC Barcelona 2024 に出展

開催日 : 2024年2月26日(月) - 2月29日(木)

会場 : Fira Gran Via (スペイン バルセロナ)

主催 : GSMA (GSM Association)

関連情報 : MWC (GSMA)To external site

MWC Barcelona - Mobile World Congress - とは?

GSMAが主催する世界最大級のモバイル技術見本市で、毎年スペイン・バルセロナにある 『フィラ・デ・バルセロナ』 で開催されている。


通信事業者、ベンダー、サービス事業者から広く出展され、ICT業界を取り巻く広い業界からの注目度も非常に高いイベントとしても知られ、参加国は200カ国以上、参加者は10万人以上に上る、まさにワールドクラスの技術トレンドを体感することが出来る大規模なグローバルイベントである。

準備

そんなワールドワイドな国際展示会に、今年初めてNICTの出展が確定したのは昨年末のこと、そしてNICTからはBeyond 5G関連自主研究開発の成果物の一部を出展することとなり急ピッチで準備に入った。

NICTブースは総務省が出展する「日本パビリオン」内、「Beyond 5G推進コンソーシアム枠」左手手前の角だ。『Japan Pavilion』 ここに日本の企業15社が出展する。

NICT出展物

異業種/非専門家向け

  • NICTの描く2030年代のB5G未来生活を投影するドームシアター [B5Gデザインイニシアティブ]
  • NICT全体ポスター [広報部]

専門家向け

  • 300GHz帯電波を用いた4Kビデオ映像の非圧縮無線デモ [テラヘルツ連携研究室]
  • 60GHz帯大容量無線の瞬間無線リンクによる動画送信デモ [ソーシャルICTシステム研究室]

現地設置

日本での展示会ではこれまでも多くの一般の方、異業種(企業)、そしてICT業界の方々へ向け、Beyond 5Gが実現する未来像(コンセプト)、そしてそれを支える技術(要素技術)を紹介、NICTが発刊するホワイトペーパーに基づいたBeyond 5Gアーキテクチャについて説明してきたが、MWCのような海外イベントでの大がかりな出展は初めてだった。

今回、一番の課題となったのは技術要素として研究開発を進めている精密機器の輸出に伴う手続きと、それら機材の現地での組立て、そして我々Beyond 5Gから持っていく「ドームシアター」の組立・調整もなかなかの難題だった。

展示企画から準備、荷物の配送と、タイトなスケジュールで調整を行いながらNICT職員総勢12名で向かったスペイン・バルセロナ、NICT職員は開催2日前に現地入りし会場準備を行った。


総面積は東京ビックサイトの何倍だろう。全Hall8からなるフィラグランビア展示会場はとてつもなく広く2)左下SOUTH ACCESS入口からJapan PavilionのあるHall6までは歩いても数分はかかる。見ごたえ十分、1日では到底廻りきれない広さである。


2月26日(月)初日

開始から20分を過ぎたあたりからパラパラと来場者が入ってきた。Japan Pavilionは入口から一番奥にあるHall 6,ここまで歩いてくるのもそれなりの時間がかかるだろう。最初の来場者を確認してからは次々と人の波ができ、あっという間にジャパンパビリオンは大盛況、NICTブースもたくさんの方で賑わいだした。

Beyond 5G研究開発推進ユニットから出展した「ドームシアター」は大きさ、形が物珍しいのか、「これは何?」「何が見えるの?」中を覗き体験したいという人が絶えなかった。


今回「ドームシアター」で体験いただいた内容はB5Gメインキャラクターである「Sakuraちゃん」と空飛ぶクルマで2030年代以降の未来社会を散策するというストーリー、Chapter1,2,3の3本仕立てとなる新バージョンだ。(まだ体験していない方は是非、NICTまで体験しに来ていただけると嬉しい)


 Chapter1. Beyond 5G技術を探す
 Chapter2. オーケストレータ機能
 Chapter3. 最適化されたサプライチェーンのユースケース


学生(ちなみに地元学生は高額な入場料は免除だったらしい)、通信業者、ベンダー、イベント企画会社、サービス事業者、そして政府関係者、様々なタイプの方々にNICTを紹介し、Beyond 5Gの未来社会を体験いただいた。

「Great!」「That’s cool!」 「Wow!!after 2030?」誰もが楽しそうにシアタードームから出てくる。そして体験後には、記念にサイン(イラスト)をお願い。気が付くとドームシアターの周りはサインやイラストで埋め尽くされ、空白を見つけるのも大変なほどになった。(中には通りすがりにただただサインをしていく人達も現れたが。。?)一文字一文字に思いが込められ、時には地べたに寝ころびながら日本アニメーションのキャラクターを上手に描いてくれる方もいた。


その様子はASCII.jp×デジタルサイトでも取り上げていただいているのでご興味のある方は是非こちらの記事にも目を通して欲しい。  日本の技術力を世界にアピール! MWCジャパンパビリオンで注目を浴びた技術To external site


2月29日(木)最終日

大盛況のまま迎えた最終日、日本から用意したパンフレットやノベルティグッズ(NICTロゴ入りの手ぬぐい、、なかなかの好評である)を入れた1000部の「N君」コングレスバックは午前中にはすっかり無くなり、Beyond 5G推進開発ユニットの展示「ドームシアター」は500名近い方に体験いただく結果となった。


朝9時から午後7時まで続いた4日間(最終日は午後4時閉場)、足腰はボロボロ、スペインは空気の乾燥もひどかったので喉もカラカラになり正直とても疲れたが、今思い出すのは国を越えて多くの方と繋がり、またこれらか来るであろうBeyond 5G未来社会にワクワクしながら話してくれた皆さんの楽しそうな笑顔ばかりだ。


2030年代以降のBeyond 5G未来社会、通信としてだけではなく社会全体の基盤となるであろうBeyond 5G技術が更に研究開発され、形になる世界をいまから楽しみにしたいと思う。






戻 る